お客様事例|東映アニメーション株式会社

Netflixで世界同時配信アニメーションの制作でBoxを活用!
東映アニメーション様のユースケース紹介


Customer Success Teamより、業界・業種別のBoxユースケースをお届けします。

ユースケース サマリー

  • 海外の制作会社の関係者と、映像や音声などの素材データのやりとり・保管
  • 社内の制作チームからPRチームへ、PRに使用する素材の共有
  • 作品の2次利用担当するライセンス営業チームとの情報連携
  • ゲーム用のキャラクター音声やイラストの監修作業にBox Notesを活用

「聖闘士星矢」を3DCG作品として新たに制作されたNETFLIXオリジナルアニメシリーズ「聖闘士星矢: Knights of the Zodiac」が、Netflixで2019年7月19日より配信開始されました。
今回は、その制作に携わり東映アニメーション株式会社でアシスタントプロデューサーをされている桶原さんにインタビューさせて頂きました。
アニメーション制作では、社内外を超えて多くの関係者(脚本家、音楽家、演出家、アニメーター、映像制作会社など)が集まり、多くの素材やコンテンツのやりとりが発生します。現場の制作過程でBoxをどのように活用することにより、具体的にどのような効果があったのか、本記事でご紹介します!

東映アニメーション株式会社 営業企画本部 第一映像企画部 海外映像企画室 アシスタントプロデューサー 桶原 馨 氏東映アニメーション株式会社 営業企画本部 第一映像企画部 海外映像企画室 アシスタントプロデューサー 桶原 馨 氏

東映アニメーション株式会社
営業企画本部 第一映像企画部 海外映像企画室
アシスタントプロデューサー
桶原 馨 氏

業務内容について

Q: 担当されている業務内容について教えてください。

A: 弊社のプロデューサーが主に所属する企画セクションで、海外案件を主に担当しています。アニメーションのプロジェクト立ち上げから終わりまで携わるのがプロデューサーで、自分はそのアシスタントとして伴走しながらサポートする役目です。
最近では、2019年7月19日にNetflixでシーズン1のパート1が全世界一挙配信されたNETFLIXオリジナルアニメシリーズ「聖闘士星矢: Knights of the Zodiac」の製作に携わっていました。
海外のスタッフも多く携わっており、脚本の翻訳作業や、収録したキャラクターのセリフ確認など、海外と日本を跨いだ確認作業が多くありました。

Boxについて

Q: Boxは映像制作の現場ではどのように使われているのでしょうか?

A:いくつかユースケースをご紹介します。

海外の制作会社との共有
主に海外の関係者との映像や音声などの素材データのやりとり・保管に使用しています。
聖闘士星矢: Knights of the Zodiac」では、ミックス作業をアメリカで行いました。ミックス作業は、それぞれ個別に用意されたセリフと音楽、効果音といった音声素材を、映像と合わせて調整する作業です。日本で制作されたアニメーション映像、アメリカで収録した英語版音声、日本で収録した日本語版音声、アメリカで録音・準備された音楽と効果音を各制作会社からBoxへアップロードしてもらい、そこからミックス作業を行うスタジオは各素材をダウンロード、完成データもBoxへアップロードという風に活用しました。フォルダ分けや管理者権限を工夫することで、一人の人間が一旦ダウンロードしアップロードし直すといった作業を省力化することが出来ました。映像と音声はほぼ同時並行で制作されますが、効果音などは映像を参照しながら作成する必要があるので、適宜最新の映像を更新することにもうってつけでした。

海外制作会社との共同制作フロー海外制作会社との共同制作フロー

社内チームへの共有
また、他のユースケースとしては、制作チームから社内のPRチームへPRに使用する素材を共有する用途で使っています。作品のPR作業は、制作中から同時並行で進みます。制作チームは完成した映像を随時Boxへアップロードしているので、PRチームは随時最新の映像データを確認することができます。制作中のデータの共有・管理は慎重を期しますが、セキュリティ設定が豊富なBoxによって安全かつ容易に行えるようになったと思います。

他作品ではそれ以外にも、Blu-ray・DVDやグッズの販売など、作品の2次利用担当するライセンス営業チームとの連携にも利用しています。例えば、営業チームが衣料品メーカーとのコラボTシャツの企画用にデザイン案作った場合、その案をプロデューサーがチェックしキャラクターの利用可否を判断する監修作業もBoxを利用しています。また、制作中作品の営業資料になるように、設定や制作資料を進捗が分かる形で共有することもあります。

監修作業での利用例
私自身は、ゲーム用のキャラクター音声やイラストの監修作業にBox Notesを活用しています。
営業チームからゲーム音声収録台本がBoxへアップロードされると、その台本に対して作品内容の観点から監修作業を行い、監修ポイントや要望をBox Notesにまとめて返信しています。
Boxを導入する前は、台本などがメールにPDFやエクセルファイルの添付で送られてきていたので、印刷して赤ペンを入れて、そのファイルをスキャンして、メールで送り返すなどしていました。
その時と比較すると、Box Notesでまとめると監修のポイントや経緯が追いやすく、非常に効率的になったと感じています。また、色々なファイルやアプリケーションを見比べる必要がありますが、Box Notesのプレビュー機能を活用することでよりスマートに行えるようになったと思います。

監修作業でのBox Notes使用例監修作業でのBox Notes使用例

Q: 映像制作の現場では多くの方がBoxでファイル共有することになると思いますが、運用ルールや設定など工夫したことはありますか?

A: 弊社の作品制作では部署を超えてプロジェクトが編成されるので、そのプロジェクトごとにフォルダが作成されます。
立ち上げから携わるプロデューサーとそのアシスタントがフォルダのセキュリティ設定を変更できる権限(フォルダの所有者権限)を持っており、各部担当者に適切な権限を適宜付与したり、必要に応じてフォルダを階層化するなど、交通整理を行ないながら利用しています。
フォルダ構成は、作業効率が上がるように工夫して、作成しています。

フォルダ構成のイメージ図 (※本図は、お客様のインタビュー内容を元にイラスト化した概要図であり実際のものとは異なります。)
フォルダ構成のイメージ図 (※本図は、お客様のインタビュー内容を元にイラスト化した概要図であり実際のものとは異なります。)

管理しているデータは機密データが多いため、フォルダ毎にタグ*を活用して「取り扱い注意」「許可なく外部と共有禁止」という説明書きを入れて、情報取り扱いの注意喚起と誤操作防止の工夫をしています。

タグ適用時のイメージ図 (※本図は、お客様のインタビュー内容を元に再現した画面であり実際のものとは異なります。)
タグ適用時のイメージ図 (※本図は、お客様のインタビュー内容を元に再現した画面であり実際のものとは異なります。)

Q: Boxを使う前と比べて、どのような効果を感じられていますか?

A:
映像データ確認時間のスピードアップ
メールの添付ファイルでAdobeの画像ファイルを受信した時は、ローカルのPCに専用ソフトが入っていないと開くことすらできませんでしたし、一旦ダウンロードする必要がありました。しかし、Boxにはプレビュー機能*があるため、専用ソフトが入っていないパソコンやスマートフォンからでも、画像データを確認することができて便利です。これまでダウンロードが必須だった映像データも、ストリーミング再生が可能なので、簡単なものであれば移動中などの隙間時間に確認できるようになりました。プレビューで確認し、必要なファイルだけダウンロードしているので、確認時間作業の負荷が減り、スピードが上がりました。

Adobe Photoshopファイルプレビューの際のイメージ図 (※本図は、お客様のインタビュー内容を元に再現した画面であり実際のものとは異なります。)Adobe Photoshopファイルプレビューの際のイメージ図 (※本図は、お客様のインタビュー内容を元に再現した画面であり実際のものとは異なります。)

作品の製作経緯・方針の可視化
以前は過去の経緯を追いづらいという課題がありました。
弊社には歴史ある作品も多く、その続編やスピンオフを制作する際に、前作との整合性のために当時の経緯を確認することは非常に重要です。しかし、そういった経緯については過去のメールのやりとりを辿ったり、当事の担当者へヒアリングしたりする必要がありますし、その時にやり取りされたファイルなどは各担当者のローカルに散逸しがちで、必要な情報を集めるのはなかなか大変でした。担当者の引き継ぎや一貫した監修方針といった面でも同様です。

制作や監修の過程が全てBox上に保管されていれば、必要な情報を収集・整理する負担は大きく軽減されると思います。また、こうした場があることで、意識的に先を見据えて残すべき情報を秩序立てて集積していくことが出来ます。上記のフォルダ構成は先輩プロデューサーがデザインしたのですが、各素材の複雑な制作過程に沿って巧みに構造化されており、何が・いつ・どこに必要かといった制作フロー全体の把握にも有効でした。

弊社の営業や管理チームは、一人で多くの作品を担当するので、将来的には作品ごとのフォルダ構成を全社的に共通化できると一層効率化が図れると思います。

現在の映像制作の現場では、世界規模での同時作業や即時性が求められているので、Boxは欠かせない存在になっていくと感じています。

(インタビュー記事は以上となります。)

■Box機能について補足情報
*1) タグ
タグを利用してコンテンツの分類をしたり、フィルターをかけて検索することが可能です。
タグの使用方法については、こちらを参照ください。

*2) 画像ファイルのプレビュー
Adobe IllustratorやPhotoshopのファイルも、専用ソフトをインストールなしにBox上でプレビューが可能です。その他プレビューが対応している画像ファイルの拡張子は、こちらを参照ください。

*3) Box Notes
同時アクセス及び編集が可能なオンラインのメモ作成アプリがBox Notesです。会議メモの作成、資料のレビュー、アイデアなどを書き留めることができます。
Box Notesについて詳細は、こちらを参照ください。

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