お客様事例|井村屋株式会社
紙の消費を40%削減へ、ペーパレス実現に向けた井村屋グループ様の
ユースケース紹介
Customer Success Teamより、業界・業種別のBoxユースケースをお届けします。
ユースケースサマリー
点心デリ工場- 工場内のルール、お知らせや当日の人員配置表などの資料をBoxに保存し、大型モニタで投影し、従業員に確認を促している。
- Boxに保存している機械のマニュアルは共有リンクをQRコード化し機械に貼り、現場からiPadでQRコードを読み取りBox上のマニュアルを確認できる。
- 新しいパートさんへの工場内のルールや機械の使い方などの教育コンテンツをBox上に保管し、大型モニタを使って教育を行なっている。
- 人員配置表をBoxに保管し、工場と共有している。
- 預かっている子供の写真をBox Captureで撮影し、Boxの共有リンクをLINE WORKSで送付、両親と共有。
- 拠点をまたぐ共同作業が日常的にあるため、Web会議ツールとBoxを使って資料をリア
今回は、1896年の創業以来「あずきバー」「肉まん」「あんまん」など、小豆を中心とした数々のロングセラー食品をもつ老舗企業である井村屋グループ様に訪問し、4つの部門でインタビューさせていただきました。
「紙の消費40%削減への取り組みに力を入れている」と語ってくださった井村屋グループ様。Boxをどのように活用して、ペーパーレスの実現に向けてどのような取り組みをしているのか、ご紹介します!
ユースケース:点心デリ工場
コンビニでおなじみの「肉まん」「あんまん」などを製造している点心デリ工場。勤務している人数も最も多い部門で、人員管理や衛生管理、徹底されています。そこで働かれている工場長の平田さんに、Boxをどのように活用してペーパーレスへ取り組まれているのか、お話を伺いました。
井村屋株式会社 生産本部 点心・デリ/冷凍和菓子工場 課長代理 平田 和之 氏
井村屋株式会社
生産本部 点心・デリ/冷凍和菓子工場
課長代理
平田 和之 氏
Q: 工場でBoxをどのように活用されているのでしょうか?
A: Boxに保存している工場内のルールやお知らせ(防災訓練、台風情報など)に関する資料を、工場内のモニタで映して、日々見ています。工場内のルールは、新しく工場で勤務を開始される方にもわかりやすいように表示させています。
工場内の人員は日々変更があり、受け入れ室から今日の出勤している方の人員配置がBoxで共有されているので、その人員配置表をモニタに表示させて閲覧しています。勤怠の管理もBox上で入力を行っています。
点心デリ工場内のモニタで人員配置表を確認
また、機械のマニュアルなどをBoxに保管しており、共有リンクをQRコードにして機械に貼り付けてあります。機械の操作を確認する際は、そのQRコードをiPadで読み取り、マニュアルを閲覧しています。
それ以外にも、機械が故障した際は、Box Captureで機械の動画を撮影し、メーカーへ修理の依頼をしたこともありました。Box Captureで撮影すると、撮影日時がわかるので便利です。
Box上にある機械のマニュアルに、QRコードからアクセス
ユースケース:管理部 パート受け入れ室
工場のラインの荷運び・仕分け作業では、多くのパートの方が働かれています。そこで、新しく入ったパートの方に向けて研修を担当しているパート受け入れ室の瀬戸さんに、Boxをどのように活用してペーパーレスへ取り組まれているのか、お話を伺いました。
Q: 現場でBoxをどのように活用されているのでしょうか?
A: 新しくパートに入った方に対して、最初に、工場内の様子や機器の操作などの研修を動画を使って行っています。動画は、あらかじめiPadでBox Captureを使って動画を撮影して編集したものを使っています。
以前は、新しくパートの方が入る度に、集合形式で紙のマニュアルを配って教育を行なっており、研修の準備の手間がかかっている点など課題がありました。
しかし、機械の操作方法などは紙を使って写真で伝えるよりも、動画で見せた方が理解が進みます。また紙の消費削減や研修の準備作業時間の削減にもつながりました。
パート受け入れ室にて、タッチパネルモニタを使ってBox上の動画を閲覧
また、工場内のルールブックの動画を自身のスマートフォンでも閲覧できるようにしています。QRコードをスマートフォンで読み取っていただくと、Box内に保存している工場内ルールブックを閲覧することができます。日本人以外の方も多く働いているので、日本語以外に英語、ポルトガル語のルールブックをそれぞれ用意しています。
Box上にある工場ルールブックの動画をスマートフォンから閲覧
ユースケース:託児所 アイアイキッズルーム
アイアイキッズルームは、井村屋グループの従業員の方のお子様をお預かりしている社内託児所です。社内託児所の保育士さんに、Boxをどのように活用してペーパーレスへ取り組まれているのか、お話を伺いました。
Q: 現場でBoxをどのように活用されているのでしょうか?
A: お預かりしているお子様のご両親との情報交換でBoxを使っています。
毎日の生活の様子や季節に応じた行事での様子をiPhoneのBox Captureアプリで写真に撮っています。Box Captureを使って写真を撮ると端末にデータを残さずに、自動的にBoxに保管されます。その後、Box上でお子様別に写真を分類して、写真フォルダの共有リンクを、LINE WORKSを使って、ご両親へチャットで送っています。
前までは、写真で撮ったものをプリントアウトしてお渡ししていました。今はLINE WORKSとBoxを使ってタイムリーにお子様の様子を共有できるので、「安心して預けることができるようになった」と、とても喜ばれています。プリントアウトする時間と手間が削減できたのも大きなメリットです。
Boxにアップロードされたお子様の写真
LINE WORKSでBoxの共有リンクを送付
ユースケース:井村屋スタートアッププランニング株式会社
最後に、井村屋グループの将来の柱となる新規事業を創出するための支援に携わられている井村屋スタートアッププランニング株式会社 戦略企画部の竜田さんに、Boxを使ったペーパーレスへの取り組みについて話していただきました。
左から2人目 井村屋スタートアッププランニング株式会社 戦略企画部 副部長 竜田 聡 氏
Q: Boxをどのように活用されているのでしょうか?
A: スタートアップの支援業務では、関係者が集まって実務を詰めていく共同作業が多くなります。日常的にWeb会議ツールを使って、三重県本社・東京・そして海外など複数拠点を結び会議を行なっています。会議を効率的に行うために、会議前にはBoxに資料をアップロードし、事前に共有しています。
最初は相手側がBoxを利用していなかったので、不便なこともありましたが、現在は全ての相手先がBoxを利用しており、便利に活用しています。使い勝手がとてもいいと感じています。
コミュニケーションはチャットを使うことが多いのですが、ファイルを共有する際に、直接チャットにファイルを添付するのではなく、Boxの共有リンクを貼るようにしています。Boxの共有リンクを開くと、PCの環境に依存することなく、Box上でプレビューでファイルの中身が見れるため非常に便利です。
それ以外にも、役員が必須で見る書類(規定集)などを今までは紙で印刷していましたが、ペーパーレスの取り組みでBoxで全て管理しています。
Q: Boxがない時と今とで、どのような違いを感じられますか?
A: 井村屋スタートアッププランニングは2019年3月に開始したのですが、それまでは私は別の部門に所属していました。籍が異動した後も、引き継ぎの関係で前の部署の重要なフォルダにアクセスする必要がありました。Boxの場合、引き継ぎ期間中のみ有効な共有リンクを発行しておくと、その期限をすぎると自動的にアクセス権が切れます。
社内の機密データや井村屋グループの将来のプラニングをする部署で守秘義務が非常に多いため、セキュアに情報共有ができることは非常に評価しています。
Q: Boxを活用されていく中で工夫した点・苦労した点はありますか?
A: Boxの導入後は、使い方を覚えることに苦労しましたが、今ここで覚えて使い方を習得し、働き方を変えていかないと時代の変化についていけなくなると感じました。使い方を理解するために、繰り返し継続してトレーニングも実施しています。
また、社外とのやりとりでもBoxを使いたいのですが、Boxにアクセスできない取引先企業もまだ多い印象です。Boxはセキュアにファイル共有できるという認識がもっと広まると、もっと便利になると感じています。
(インタビュー記事は以上となります。)
■Box機能について補足情報
*1) Box Capture
スマートフォンでBox Captureアプリを使って、写真や動画を撮影すると、端末にデータを残さずBoxにアップロードすることができます。
音声の録音やスキャンも利用できます。
https://community.box.com/t5/モバイルのハウツーガイド/Box-Capture-概要/ta-p/38312
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