お客様事例|株式会社ディー・エヌ・エー

Anywhere、Any Deviceのグローバル情報共有戦略
国と企業の壁を越えたクリエイター間のコラボレーションをBoxで実現


DeNAのもとには、“とにかく今までにない何かを生み出したい”という高い意識をもった数多くのITエンジニアやクリエイター、マーケターなどが世界中から集まっている。そこでのコラボレーションに欠かせないのが情報共有基盤であり、DeNAは主要プラットフォームとして、クラウドベースの企業向けコンテンツ・コラボレーション・ソリューションである「Box」を導入した。社内外のユーザーが対等の立場でこの基盤をセキュアに活用し、新たなサービスを次々と創出している。

新しいサービスを次の成長エンジンとしてビジネスの進化を続ける

ネットオークションベンチャーとして創業後、事業領域を次々と拡大し、Eコマース事業・ゲーム事業を主軸に急成長を遂げてきたDeNA。現在では、教育、エンターテインメント、ヘルスケアなどへ事業の多角化を進めている。
このビジネスの本質を、同社経営企画本部 IT戦略部の部長を務める村上淳氏は、次のように語る。「私たちのビジネスはスピードが命です。インターネットを舞台とした激しい競争の中で、世の中に新しい価値をもたらすサービスを、どこよりも早く作り続け、提供し続けていかなければなりません。新しいサービスを次の成長を牽引するエンジンとして、DeNAのビジネスは進化しています」
こうしたDeNAのビジネスに“国境”はない。現在、日本のほか、米国、中国、シンガポールなどに拠点を置き、様々なサービスやコンテンツの開発にあたっている。米国拠点で開発したモバイルゲームのプログラムを、アジアの拠点でテストするといったグローバル連携も日常的に行われている。

DeNAのチャレンジ:OSやデバイスの違いを問わず、どこからでも利用可能な情報共有基盤を求めた

「Anywhere(世界のどこにいても)、Any Device (デバイスの種類を問わず)にビジネスを行える」ことを基本スタンスとしているDeNAに欠かせないのが、国や拠点を越えた人と人との連携を支える情報共有基盤である。そして、その主要プラットフォームとして活用しているのが、クラウドストレージサービスの「Box」だ。ではなぜ、Boxだったのか。村上氏は、その理由として「30%+20%+40%=>100%+0%」という“数式”を示す。まず30%という数字は、DeNAのすべての社員のうち、海外拠点や海外のグループ会社で勤務している人材の割合だ。「したがって、私たちの情報共有基盤は、多言語対応が可能であること、時差に関係なく利用できることが最低条件となります」(村上氏)
次の20%は、DeNAとの間で情報共有を必要とする社外のゲームクリエイターやデザイナー、広告代理店などパートナー人材の割合である。「私たちのビジネスは、様々なパートナー企業との協業で成り立っています。すなわち、情報共有基盤は社内システムであってはなりません。社内外の多くの関係者が対等の立場で集い、1つのサービスを作り上げていくことができるコラボレーションの基盤でなければなりません」(村上氏)
3つ目の40%とは、Macを利用しているユーザーの割合だ。「インターネット系のITエンジニアやクリエイターにとって、開発プラットフォームの主流を占めているのはMacであり、その対応を無視することはできません。もちろん、iOSやAndroidなどスマートデバイスへの対応も必須です。OSやデバイスの違いを問わず、どこからでも利用可能な情報共有基盤でなければなりません」(村上氏)
上記のような様々な条件を、100%で満たしたのがBoxだったというわけだ。
なお、村上氏が示した数式の最後の0%とは、セキュリティ対策に対するDeNAの考え方を示すものだ。他の多くの企業と同様、かつてはDeNAでもクラウド上に重要なデータを置くべきではないという考え方をとってきた。しかし、テクノロジーの進化によってクラウド上でも厳重なセキュリティが担保できるようになった現在、Boxにおいては「様々な制限や制約をかけてユーザーを排除するのではなく、むしろセキュリティを意識させない自由な環境を提供していくことを重視しています」と言う。

ソリューション:社内のエバンジェリストが先頭に立ちBoxの効果的な活用法を啓蒙

もっとも、いかに利便性の優れたITツールであっても、ただ導入するだけで多くのユーザーに利用を浸透させ、シナジーを発揮させることはできない。そこでDeNAでは、IT戦略室のメンバーの中からBoxエバンジェリストやBoxマイスターと呼ばれる数名のリーダーを任命し、彼らの活用術を積極的に公開することで社内啓発に努めている。「BoxSync(ボックスシンク)」と呼ばれるクライアントアプリの活用もその1つである。これはユーザー側のデバイスに常駐し、ローカルの共有フォルダとクラウドストレージの間で自動的にファイルを同期させる機能である。共有フォルダ内で変更されたファイルを、まったく手間をかけることなくBoxにアップロードするほか、Windows や Mac、スマートフォン(iOS、 Android)など、複数の関係者が、複数のデバイスで利用しているフォルダやファイルを同期させることもできる。「とにかく無駄な作業を排除したいと考えるITエンジニアやクリエイターに Box Sync は高く評価され、活用が進んでいます」(村上氏)
同様に「BoxEdit(ボックスエディット)」と呼ばれる機能も、エバンジェリストやマイスターたちの後押しを受けて利用が進んでいる。こちらは、クラウドストレージ上でExcelやWordなどのファイルを選択し、ワンクリックするだけで、内容の閲覧のみならず編集まで可能とするもので、共有情報を各ユーザーが思いのままに活用することができる。

重要ファイルはローカルではなくBoxに置くことでさらなる利用拡大を推進

こうした取り組みが功を奏し、2013年6月24日に導入してから1年足らずの短期間のうちに、DeNAにおけるBoxの利用は加速的に拡大している。
現在、Boxに保存されているファイルの総数は322万アイテムを超え、ストレージ容量では約13TBに達している。ちなみに、これらのファイルのうち外部のユーザーと共有しているものだけでも、約62万アイテムだ。
「実際にBoxを使い始めて、クラウドストレージや情報共有基盤に対するユーザーの考え方は180度変わりました。会社としても、重要ファイルはローカルディスクではなくBoxに置くべきという方針を打ち出しています」と村上氏は語り、DeNAのビジネスを支えるインフラとして、Boxの活用範囲をさらに拡大していく考えだ。

株式会社ディー・エヌ・エー

本社所在地:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ
URL:http://dena.com/

1999年11月29日、約26坪のオフィスで11人の仲間とともに、初のサービスとなるインターネットオークションをリリースしたのが原点。いち早くモバイルインターネットの可能性に着目し、時代のニーズをとらえた事業を次々に立ち上げて成長してきた。既存事業の拡大に加え、ユーザーに新しい価値を提供する新規サービスを継続的に立ち上げることで、収益化手段の多様化やシナジー創出に取り組んでいる。世界中のモバイルユーザに喜びと驚き、新しい価値をもたらすサービスを提供し続けることで、グローバルNo.1のモバイルインターネットカンパニーになることを目指している。

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