*本プレスリリースは、米国カリフォルニア州で現地時間2025年9月11日に発表されたプレスリリースの抄訳版です。原文はこちらをご参照ください。
プレスリリース
報道関係各位
2025年9月12日
株式会社Box Japan
Box、インテリジェントワークフローを実現する次世代のAIエージェントを発表
データ抽出の簡素化と正確な情報提供によりインテリジェントなアプリケーションとワークフローを起動させるBox Extractを発表
先進的な企業におけるエージェント型ワークフロー自動化を可能にするBox Automateを発表
エージェントを支援し、重要なビジネスプロセスの管理を容易かつ効果的に行うためにBox Appsの機能を拡張
インテリジェントコンテンツ管理 (ICM) プラットフォームのリーディングカンパニーであるBox, Inc. (NYSE: Box) は、本日、仕事の進め方を再考する新たなエージェント型ソリューションを発表しました。新しいソリューションの中には、多様なコンテンツタイプ(文書、プレゼンテーション、画像など)から高精度なデータとインサイトを提供するAIエージェントを活用したデータ抽出ソリューション「Box Extract」、エージェントやチーム間の業務を連携させるために設計されたAIネイティブのワークフロー自動化エンジン「Box Automate」、コンテンツ主導の業務プロセスを管理するインテリジェントなアプリケーションを素早く構築できるBoxのノーコードソリューション「Box Apps」のAI機能拡張が含まれます。Box は、本日、同社の年次カンファレンス BoxWorks でこれら新機能の詳細を披露する予定です。
Boxの共同創業者兼CEOであるアーロン・レヴィ(Aaron Levie)は次のように述べています。
「AIエージェントがあらゆる業種や分野に急速に統合されるにつれ、仕事の進め方に根本的な変化が起きているのを目の当たりにしています。この新世代のインテリジェントエージェントは、エンタープライズソフトウェアの可能性を広げ、組織がこれまで不可能だったタスクを自動化し、膨大な新しい価値を解き放つことを可能にします。Boxでは、Box ExtractやBox Automate、Box AppsといったAIソリューションを開発し、エージェント型ワークフローを活用することで、現実世界の複雑な業務プロセスに対応し、未来の働き方を推進していきます。」
IBMでIBM Dataのジェネラルマネージャーを務めるジェニファー・ケイディ(Jennifer Kady)氏は、次のように述べています。
「これまで、必要な情報を見つける際に契約書や報告書、スキャンした文書を手作業で探し出すことに頼らざるをえず、業務の多大な時間を費やしていました。Boxの高精度なデータ抽出技術を活用し、watsonxを用いて非構造化情報を信頼性の高い実用的なデータへと変換しています。確度の高い情報を即座に活用することで、意思決定の迅速化、手作業の削減、そしてお客様へのより良い成果の提供を実現できます。」
Box Extractを発表
契約書や請求書、プレゼンテーション資料、スプレッドシート、スキャンした書類、画像など、企業は膨大な量のコンテンツを作成・管理しています。これらのコンテンツには、重要な意思決定を推進し、業務プロセスを支え、卓越した顧客体験を提供する核心的なデータや知見が詰まっています。しかし、その価値の多くは構造化されていない形式に閉じ込められたままであり、大規模にアクセスすることは困難で時間がかかり、コストもかかります。
Box Extractは、企業全体にわたるデータ抽出プロセスを簡素化し、大規模な抽出を管理できるようにします。Box Extractは、Box AI 抽出エージェントの(標準および上位)によるエージェント推論を活用し、文書を理解して情報を抽出します。さらに、チームがこれらのエージェントをカスタマイズできるようにし、高度な技術を適用することで、プロセスにおける精度と信頼性の向上を実現します。
Box Extractを使うことで、ユーザーは以下のようなことができます。
- PDF、スプレッドシート、スキャンデータ、画像など幅広い形式に対応し、企業全体で構造化データを抽出する
- 高度なコンテンツ理解を適用し、テキスト、表、手書き文字、バーコード、その他の複雑な入力を正確に解釈する
- 深く入り組んだ相互関連データポイントの抽出を可能にすることで、フィールド間の意味的関係を捕捉する
- 組み込みの検証、クリーニング、フォーマット機能により、企業のワークフローに利用可能な信頼性の高いアウトプットを提供する
- Box Extract APIを活用し、アプリケーションやビジネスプロセスにデータ抽出機能を統合する
Box Extractは、契約書や請求書、出荷記録、手書きの書類、ブランドアセットなど、AIを活用し、非構造化コンテンツをすぐに使えるデータに変換します。これにより、企業全体の業務が効率化され、営業部門は取引サイクルを加速させ、法務部門は契約書を正確に審査し、財務部門は支払いをシームレスに照合し、人事部門は新入社員を迅速に受け入れ、オペレーション部門はサプライチェーンを円滑に維持することが可能となります。
Sage Hospitality GroupでIT運用のシニアディレクターを務めるエリック・スコーゲン(Eric Skogen)氏は、次のように述べています。
「ホスピタリティ業界では、大量の情報を手作業で管理しており、長年、時間の負荷がかかっていました。Boxのデータ抽出技術の進歩により、非構造化コンテンツを迅速かつ確実に信頼性の高いデータに変換できます。これにより、チームは情報検索に費やす時間を削減し、高付加価値業務に集中できるようになります。結果として、より賢明な意思決定と効率的な業務運営を実現することができます。」
Box Automate を発表
Box Automateは、組織がエージェントやチームを横断して業務を連携することを可能にする、新たなエージェント型ワークフロー自動化ソリューションです。組織が最新のAIイノベーションを活用できるように設計されたBox Automateを活用することで、プロセスの効率化、意思決定の加速、従来手動で行っていた作業の迅速化のために、エージェントを活用することが可能になります。
また今後、Box Automateは日常的なタスクの自動化から複数システムを横断する完全自律型のエージェント型ワークフローまで、あらゆる業務をサポートします。AIエージェントによるトリガー、チームやツール間の経路選択、自律型エージェントによる完全自動実行など、あらゆるシナリオにおいて、Box Automateは組織が業務上重要なタスクを効率化し、新たなレベルの生産性を実現することを可能にします。
Box Automateを使うことで、ユーザーは以下のようなことができます。
- AIネイティブのプロセス向けに構築された直感的なノーコード/ローコードビルダーを使用して、ワークフローを視覚的に設計および管理する
- 質疑応答や合成、抽出、検索、調査などの基盤となるBoxのエージェントを含め、特定のワークフローのニーズに対して、エージェントを作成・カスタマイズする
- 業務のロジックやリアルタイムのコンテキストに基づいて、これらのエージェント、人間、システム間のタスクを動的に振り分ける
- Box標準ツールであるBox FormsやBox Doc Gen、Box Sign、Box Hubsを使って自動化を加速する
- ワークフローを拡張し、APIを介してカスタムアプリケーションやシステム全体に統合する。また、Model Context Protocol(MCP)などのオープンスタンダードを活用し、サードパーティのAIエコシステムと連携する
Box Automateは、契約管理から顧客オンボーディング、現場業務、営業自動化、請求書処理などの業務で、エージェントのスピード、AIの精度、Boxのセキュリティとコンプライアンスを融合し、業界を問わず部門別または部門横断的なワークフローの変革を実現します。
Box Appsに強力なAI機能を拡張
Box Appsは、ビジネスに不可欠なプロセスを構築・管理する強力な手段です。組織がコンテンツ、メタデータ、ユーザー、ワークフロー、そして新たにエージェントを統合するインテリジェントなノーコードダッシュボードを構築することを可能にします。データ駆動型ダッシュボード、エージェント支援型分析、組み込みワークフローを統合することで、Box Appsは静的なリポジトリを動的なビジネスツールへと変革し、大規模な環境において迅速かつ精度の高い意思決定を実現します。これにより、チームは契約管理、デジタル資産ライブラリ、オンボーディングなどのユースケースを再考し、AIファースト時代に向けた新たな可能性を拓くことができます。
Box Appsの新機能により、ユーザーは以下のことが可能になります。
- エージェント支援型分析を活用し、コンテンツ内の傾向、異常、推奨されるアクションを特定する
- AIを活用した自然言語クエリで、コンテンツビューを素早くフィルタリング、分類、探索する
- 明確で実用的なインサイトを得るために、チャートやグラフなどの動的なデータ可視化をする
- 異なるチームやユーザー役割の固有のニーズに対応するため、複数のダッシュボードを作成・管理する
- Salesforceなどのサードパーティプラットフォームにアプリを直接組み込み、シームレスなアクセスと操作を実現する
IDCでコンテンツとナレッジマネジメント戦略担当シニアリサーチマネージャーを務めるエイミー・マチャド(Amy Machado)氏は、次のように述べています。
「企業がデジタルトランスフォーメーションを加速させる中、インサイトを引き出すだけでなく、コンテンツ主導のワークフローを安全かつ大規模に自動化・効率化するAIソリューションが必要とされています。Box Extract、Box Automate、およびBox Appsの機能強化の登場により、Boxは包括的なエージェント駆動型プラットフォームで革新を推進しています。これにより組織は構造化データの活用、インテリジェントな自動化の推進、実行可能なインサイトによるユーザーエンパワーメントを実現できると同時に、エンタープライズレベルのセキュリティとコンプライアンスを確保できます。」
これらのエージェント型ソリューションを通じて、BoxはAI体験全体における柔軟性と拡張性でお客様を支援し続けています。お客様はBox AI StudioおよびBox AI APIを活用し、Anthropic、Amazon、Google、IBM、Meta、OpenAI、xAIが提供する最先端AIモデルの中から、自社のビジネスニーズに最適なモデルを選択できます。さらに、お客様はリモートBox MCPサーバーと既存の統合機能(Anthropic Claude、Microsoft 365 Copilot、Mistral Le Chat、OpenAI ChatGPT、Salesforce Agentforceなど)を活用し、Boxコンテンツをサードパーティ製およびカスタムエージェントに拡張できます。GitHub Copilot、IBM WatsonX Orchestrate、ServiceNow AI Agent Fabricなどへの対応も追加予定です。
提供形態
Box Extract、Box Automate、Box Appsの拡張機能は、今後数ヶ月のうちにEnterprise Advancedプランのお客様向けに利用可能となる予定です。 詳細については、こちらのブログ記事をご覧ください。
Boxについて
Box (NYSE: BOX)はインテリジェントコンテンツ管理(ICM)プラットフォームのリーディングカンパニーです。Boxのプラットフォームは、企業のコラボレーション促進や、コンテンツのライフサイクル全体の管理、重要なコンテンツの保護、そしてエンタープライズAIによるビジネスワークフローの変革を実現することを目指しています。2005年に米国で設立され、アストラゼネカ、JLL、モルガン・スタンレーなどを含む大手グローバル企業や日本では約21,000社および日経225の84%の企業の業務効率化を支援しています。
Boxは、カリフォルニア州レッドウッドシティーに本社を置き、米国、ヨーロッパ、アジアに拠点を持っています。また、Box.orgでは、非営利団体のミッション実現を支援するために多様な活動を行っています。
株式会社 Box Japan は2013年に設立された日本法人です。日本国内の情報については、下記のサイト「Box Square」で随時更新しています。
https://www.boxsquare.jp/
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株式会社Box Japan
広報担当:佐保
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