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山口県様が語る「Box活用のリアル」

地方自治情報化推進フェア2025(JLISフェア)イベントレポート

 公開日:2025.12.04  Box Japan

10月8日、9日に幕張メッセで開催された「地方自治情報化推進フェア2025(JLISフェア)」に出展いたしました。Boxブースには、今年も1,000名を超える本当に多くのお客様に足を運んでいただきました。

公共領域のお客様数は、直近3年間で80自治体から300自治体へと3倍に増加しています。その勢いを得て、ブースを昨年の3倍にしました。広いブースで“お客様のリアルな声”を届けたい。そんな思いから、ブース内にミニセミナーを設置し、実際にBoxを利用いただいている4つの自治体様にご登壇いただきました。

ご講演の内容を4回に分けてご紹介いたします。

ご登壇いただいた自治体様

  • 山口県様 「情報共有はBox Notes、一択です」
  • 静岡県清水町様 「その問題はもはや問題ではない。Content + AIが作り出す業務環境とは?」
  • 北海道八雲町様「スマホで変わる自治体業務」
  • 神奈川県藤沢市様 「Boxを用いた法定書類に関する業務のDX」

第1回は、山口県様の「情報共有はBox Notes、一択です」 をご紹介いたします。

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山口県 デジタル政策課 徳久剛様

 行政業務に潜む「3つのあるある」

ご登壇いただいた山口県デジタル政策課の徳久剛様は、民間企業での経験を経て県庁へ入庁された経歴をお持ちです。行政と民間の両方を知る立場から、行政業務の“あるある課題”を3つのキーワードで表現されました。

山口県1引用: 令和7年10月8日 J-LISフェア 山口県様セッション資料

  1. 混乱: 年月とともに“秘伝のタレ化”したファイル。バージョン管理が煩雑になり、どれが最新か分からなくなる。
  2. 迷子: 人のセンスに依存するファイル名やフォルダ構造。どこに何があるか分からず探し回る。
  3. 置いてけぼり: 引き継ぎや会議参加で、過去の経緯が追えずついていけない。

特に行政は人事異動が多く、“探す時間”が職員の業務時間をじわじわ削っていきます。徳久様は「これは時間だけでなく、モチベーション低下も招く」と指摘されていましたが、これに深く共感されていた来場者の方が多かったように見受けられました。

解決のヒントは「デジタル三原則」

徳久様が示した解決の鍵は、行政デジタル化の基本である「デジタル三原則」でした。

山口県2引用: 令和7年10月8日 J-LISフェア 山口県様セッション資料

  • デジタルファースト
  • ワンスオンリー
  • ワンストップ

この原則をBoxの使い方そのものに落とし込むことで、課題が解決し始めます。

  • ファイルをメール添付で送るのをやめる(混乱しない) → Boxリンクで共有すれば“最新版はどれ?”という混乱が消える。
  • 更新があってもリンクはそのまま(迷子にならない) → 受け手側は常に同じURLだけ追えば良い。
  • 関連性の高い情報をBox Notesにまとめる(置いてけぼりを作らない) → 過去の経緯・関連ファイルが一箇所に集約され、追いつける。

山口県3引用: 令和7年10月8日 J-LISフェア 山口県様セッション資料

徳久様が強調したのは、「型を決めて、集約先を決めることが重要」という点でした。だからこそ「資料がBoxなら、ノートもBox」なのです。この発想はツール選定というより“思想”に近く、行政の情報共有に最も欠けがちな部分でもあります。

「AIを相棒にする」という新しい働き方

さらに印象的だったのは、今後のAI活用に関するパートでした。ただリンクを貼るだけのBox Notesではなく、“受け手が理解しやすい状態” に仕上げることが重要です。

山口県4引用: 令和7年10月8日 J-LISフェア 山口県様セッション資料

そのための具体的な活用方法は、次の3点です。

  1. Boxに資料を格納し要点を整理してもらう
  2. 2つのファイルの差分をAIに抽出して整理してもらう
  3. 資料リンクと合わせて、AIの抽出結果をそのままBox Notesにコメントとして添える

単にAIに丸投げするのではなく、「AIと一緒に作る=ペア作業」 という考え方。これは、プログラミングの世界でいう“ペアプロ”の概念に近く、「AIを相棒として扱う」 という今後の行政DXのヒントになる発想です。

ファイルの置き場(Box)× 情報集約の場(Box Notes)× 進化するAI(Box AI)

山口県様は、Boxを“機能”ではなく“業務の型”として使いこなしています。

  • 課題の言語化
  • 原則の適用
  • 運用ルールの明確化
  • Box Notesによる情報の集約
  • AIとのペア作業

すべてが「探す時間をゼロに近づける」方向に整理されています。これは自治体業務において非常に強い価値になります。Boxとしても、思わず感謝してしまうような取り組みです。

J-LISフェアフォローアップウェビナーのアーカイブ公開中!

J-LISフェアでご登壇いただいた自治体のみなさまのセッションをぎゅっと凝縮してお届けしたウェビナーのアーカイブを公開しています。当日は立ち見が出るほどの大盛況だったセッションをわずか50分で効率的にご覧いただけます!

ご視聴希望の方は、こちらからご登録ください。

次回は、静岡県清水町様の「その問題はもはや問題ではない。Content+AIが作り出す業務環境とは?」 をご紹介します。こちらも非常に魅力的な内容ですので、お楽しみに。

※掲載されている情報は記事投稿時の情報です。

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