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あらゆるコンテンツを一元管理するクラウド上のプラットフォームで場所、デバイス、アプリを選ばないセキュアな業務環境構築を容易に

 公開日:2020.10.13  更新日:2023.04.18

AI Connect Spring 2024

先日、米国時間9月17日に重要な情報を共有するコラボレーションをセキュアに実施、支援するためのBoxの新機能が発表されました。これらの新機能は、単一のプラットフォーム上でのコンテンツや業務プロセスの一元管理の利便性をさらに高め、リスクを軽減しつつコラボレーションを促進します。場所、デバイス、アプリを選ばないセキュアな業務遂行をこれまで以上に容易なものにします。その中には、iPad向け注釈機能、Microsoft Teamsとの統合拡充、そしてワークフローとセキュリティの強化といったことが含まれています。

Boxの共同創業者兼CEOのアーロン・レヴィ(Aaron Levie)は、「働き方は、5か月前と比較して大きく変化しています。リモートワーク、チームコラボレーション、個人デバイスからの機密データアクセスの機会等が増え、使用するアプリの数も増大しています。企業の多くが、ビジネスの素早いスピード感にデータ保護が追いつかないという状況に直面しています。Boxは、コンテンツの情報源をクラウド上に一本化することをビジョンとして掲げてきましたが、私たちはそのビジョンを進化させています。セキュアで使いやすく、管理もシンプルで、各業務アプリからのアクセスもシームレスな単一のプラットフォームを基盤とするイノベーションが、コラボレーションをこれまで以上に容易にします」と述べ、同日に開催されたBox最大のオンラインイベント「BoxWorks Digital(英語サイト)」で詳細を紹介しました。

それでは、発表された内容をご紹介します。

コラボレーション ― ファイル、デバイスを選ばず、誰とでも

米国では、従業者の約3分の2がリモートワークを実践しており、働く場所を縛らないニューノーマルの働き方が広がっています。今やさまざまな業務で、地域や組織、デバイスの違いを超えたコラボレーションが活発化しており、コラボレーションをセキュアなものにすることが重要課題となっています。Boxでは、地理的に分散したチーム間においてもコンテンツを介したリアルタイムなコラボレーションが容易にできるよう、iPadを含むモバイル端末向けの注釈機能(Annotations)を実装するとともに、コンテンツに関わる業務プロセスの自動化を可能にする、コーディング不要のワークフロー構築ソリューションBox Relayの機能を拡張しました。

iPadおよびモバイル向けの注釈機能(Annotations)

一般的によく使用される画像、PDF、スライドなどのファイルタイプのプレビューにおいて、Box Webアプリで注釈を付加する機能を発表しました。直感的な使い勝手でフィードバックのやり取りをシンプルにし、ドキュメント上の文脈の中で変更やコメントの付加を可能にします。

モバイル用注釈機能

携帯電話やタブレットからも、Web上の操作と同様に、ドキュメントのプレビューでテキストや画像を選択あるいはハイライトして、コメントを付加できます。新たな注釈が追加されると、プッシュ通知を作成し、共同作業者に送信して知らせます。この機能によって、デバイスの種類を問わず、コンテンツに対するフィードバックを簡単かつ迅速にやり取りできます。

Apple Pencilのサポート

iPadから自由形式のマークアップやテキストコメントをBox内のファイルに直接記録できます。手書きのメモはApple Scribbleによってテキストに自動変換され、ドキュメントやテキストボックスにシームレスに付加できます。フィードバックの際にビルトインキーボードだけに頼る必要はなくなりました。

Box Relay

2019年に提供を開始したBox Relayは、現在では何百ものお客様に利用され、デジタル資産のレビュー、作業指示書の提出や承認、規制報告の承認、審査などの業務プロセスの自動化を支援しています。シンプルで軽量な自動化機能が、手作業やメールに依存していた企業内の共通業務の反復性を高め、管理を容易にします。

カスタムビルドのテンプレート

お客様が自ら作成、公開、管理できるカスタムビルドのテンプレートが、ワークフローのベストプラクティスを取り入れた共通業務の標準化を容易にします。Boxは2020年6月、お客様がIT部門のサポートなしでワークフローを作成できるよう、予め構築されたテンプレートのライブラリを発表しています。

仕事の効率化にBoxが効きます!
働き方改革にはBoxが効きます!

APIの拡張

新しいAPIの拡張機能により、Box上のワークフローに、SalesforceやServiceNowなどの企業向けツールや社内のカスタムアプリを接続できます。企業における複数のシステム間にまたがる業務プロセスを支援します。

提供スケジュール: iPadを含むモバイル端末向けの注釈機能は、年内の提供開始が予定されています。Box Relayのカスタムワークフローテンプレートは2020年11月、API拡張機能は2021年1月に、それぞれ一般提供が予定されています。

業務アプリから重要なファイルに直接アクセス

企業におけるベストオブブリードのテクノロジーへの投資は継続しており、使用するアプリの平均数は88にまで増大しています。現在、Salesforce、Slack、Zoom、Okta、Microsoft Office 365、Google Suiteを含む1,500以上のアプリと連携し、単一の情報源としてコンテンツの一元管理を支援しています。さらに、Box for Microsoft Teamsの統合の拡充を発表するとともに、さまざまな統合をこれまで以上に容易に活用できるよう、アプリギャラリーのデザインを一新しています。

Box for Microsoft Teams

BoxとMicrosoft Teamsの組み合わせは、何千ものお客様に利用されています。Boxは今年、Teamsとの統合を再構築し、利便性を向上させました。TeamsアプリからBox上のコンテンツを直接検索し、容易にアクセス・共有できるようになっており、お客様における時間短縮と生産性向上に貢献しています。

  • Boxフォルダを選択してMicrosoft Teamsのチャットと自動同期できる
  • TeamsからBox上のファイルへのアクセスを即座に許可できる
  • コンテンツを利用したアクティビティに関するBox通知をTeamsで直接受け取ることができる

新Boxアプリギャラリー

アプリギャラリーはデザインを一新し、より機能的なレイアウトになっています。さまざまな業務アプリとBoxの統合からお客様のニーズに適した統合を容易に発見し、有効化できると同時に、外部アプリで使用するコンテンツをセキュアな場所で一元管理できます。

提供スケジュール: BoxとMicrosoft Teamsの統合拡充の一般提供は10月になる見込みです。新デザインのアプリギャラリーの一般提供は2021年初頭になる見込みです。

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機密ファイルの保護と管理

データ漏えい・侵害に起因するコストは平均400万ドルとされており、GDPR違反の最近の例では5,000万ユーロの罰金が科せられました。「ニューノーマル」時代の働き方は、セキュリティのあり方も変化させています。

Box Shield

Box Shieldは、クラウド上のコンテンツを保護する画期的なセキュリティソリューションです。ユーザーのデータ取り扱いミスや高リスクな行為を抑制し、ヒューマンエラーによる企業データの漏えい事故を防ぎます。セキュリティ部門を支援する脅威検知機能も備えています。Box Shieldは、高度な機械学習を採用しており、Box製品の中でもっとも急速に成長している製品です。

Boxは今年、Box Shieldの新たな機能として、ネイティブなマルウェア検出機能とインテリジェントな自動分類機能を追加しました。現在、1日あたり約40万件の偶発的なファイル共有を未然に防いでいます。また、過去90日間だけでも20億件以上のファイルを分析して既知の脅威を検出し、5000万件以上のファイルを分類しています。この機能により、ユーザーは業務上の正当性を示すことでポリシーの適用を除外できます。企業レベルでのオプトインが必要で、履歴は監査目的のために記録されます。

コンプライアンス

クラウドにおけるコンプライアンスの先駆者として、Boxは、各業界のコンプライアンス対応を一元管理するための場所を提供します。Boxは、FINRAやGDPRをはじめとする厳格な規制へのコンプライアンスを既にサポートしています。

Boxは、データ追跡とコンプライアンスを支援するだけでなく、コンテンツのライフサイクル管理の一環としてイベントベースの保持機能を追加します。保持期間の設定が可能で、ビジネスのニーズに応じてファイルを保持、破棄できます。例えば、クライアントアカウントの閉鎖後、契約の終了後、従業員の退職後など、イベントに基づいたファイル破棄のスケジュールを設定できます。

提供スケジュール: ポリシー例外機能は、Box Shieldのお客様向けに2021年から提供を開始する見込みです。コンプライアンス関連の新機能は、Box Governanceのお客様向けに2021年初頭に提供を開始する見込です。

 

多くの新機能が発表されましたが、それらは全て、ニューノーマルにおける多様な働き方が求められる中、より効率的に働けるようにするものです。そしてそれを守るセキュリティに関する製品やテクノロジーが強化、拡充されています。ここでご紹介した提供スケジュールは米国のものですが、日本でも追って提供されますので、ぜひご期待ください。

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