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データバックアップとアーカイブは何が違うのか?

 公開日:2019.10.28  更新日:2023.04.18

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今日、情報システムは非常に深刻な課題に直面しています。それは、「日々増え続けるデータをどのように保管するか?」というものです。2025年における世界のデータ量は163ZB(163兆GB)になると言われており、2016年比で約10倍に膨れ上がります。

出典:DIGITAL X『2025年に全世界で発生するデータ量は163ゼッタバイトに、IDC調査

その課題とは、単純にデータの保管場所をどうするか?というものではなく、データは増え続けるのにいかにそれらのデータと向き合うのか。というものです。企業の貴重なデータは一般的にバックアップを取得します。そして、いままでと同じ方法でバックアップし続けると、ストレージ容量も増え続けますが、作業を完了するのに必要な時間も増え続けることです。

この課題を解決するために、企業はどうすればよいのでしょうか?まずは、データバックアップとアーカイブの違いを理解することから始めましょう。

backup-and-archive

データバックアップとは?

企業が運用するシステムには時に障害が発生します。原因は多岐にわたりますが、ひとたび障害が発生すればシステムに保管されているデータが損失し、復旧が困難になるかもしれません。そうした有事の際に備えて行うのがデータのバックアップです。

素早いシステム復旧を目指し、現在のシステムデータを複製し、別のストレージに保管します。そうすれば、万が一システム障害が発生した場合にも複製しておいたバックアップデータを使用することで、迅速にシステムを通常の状態に復旧させられます。

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アーカイブとは?

では、アーカイブとは何でしょうか?これは広く一般的に使用されている言葉なので、使用するシーンによってその意味合いが異なります。もともとは「記録保管庫」という意味があり、長期にわたって書類等を保管し、必要なときに取り出せる書庫のようなものです。

長期保存を目的として使用頻度の低いファイルを別のストレージに移し、誰がいつ閲覧したのか、何年間保管するのかなどの記録を残します。要するに、普段使用しているストレージから「使わなくなったけれど保管すべきファイル」を取り出し、長期的に保存するためのストレージへ移すことがアーカイブです。

アーカイブはなぜ必要なのか

昨今の情報システムにおけるストレージ課題を解決するには、定期的にバックアップを実行するだけでなく、アーカイブを活用することが重要だとされています。「ストレージを分けると運用が大変になるのでは?」という見方もありますが、実際は違います。アーカイブを活用することで運用効率は向上し、コスト削減効果もあります。では、具体的な効果を見ていきましょう。

1. バックアップ対象のデータ量が削減される

増え続けるデータ量を前に、同じ方法でデータバックアップを実行し続けるとどうなるのか?まず、データバックアップに必要な時間とストレージ容量は、バックアップのたびに倍増していきます。そうなれば、ストレージは容易に圧迫されますし、数回データバックアップを繰り返しただけで新しいストレージが必要になります。

定期的にフルバックアップを取る場合は、更新されずに放置されているファイルまで複製することになるため、非常に効率が悪くなります。そこで、更新されなくなり使用頻度が少なくなったファイルに関しては、アーカイブとして保存します。

それによってシステムが利用するデータ量を削減でき、データバックアップにかかる時間やコストも同時に削減されます。

2. 法律で保存期間が決まっているファイルを長期保存できる

企業が日々作成する資料の中には、法律によって保存期間が定められているものがあります。たとえば請求書など取引に関する証憑書類が、一般的に7年間の保存義務があります。それらのファイルをシステムが管理するストレージや、ファイルサーバー上に保管し続けると容量は圧迫されますし、業務効率も下がるでしょう。

そうした証憑書類のほとんどは、使用が完了したら更新したり、再度使われることはありません。必要になるのは税務署からの閲覧申請がある、取引先とトラブルによって法廷に提示する必要がある場合のみです。なので、アーカイブとして別のストレージに保存することが、バックアップをスムーズに行い、ストレージコストを削減することになります。

3. 必要なデータを好きなときに取り出せる

アーカイブしたからといっても、データがすぐに取り出せないわけではありません。選択するストレージによってはアーカイブデータも即座に取り出し、参照ができます。そのため、「使用頻度は低くなったけれど、再度使う可能性が高い」というデータに関してもアーカイブとして保存することで、前述の効果が得られるでしょう。

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アーカイブを実現するには?

では現実的な問題として、アーカイブを実現するために企業は何を意識すればよいのでしょうか?

長期保存が可能なストレージの検討

アーカイブは得てしてデータを長期的に保存するため、長期保存に適したコストメリットのあるストレージを検討する必要があります。その点を考慮すると、不揮発性メモリを使用したUSBメモリやSDカードなどは経年に応じてデータが損失される可能性が高いため、アーカイブには不向きです。

物理的な記憶メディアならば安価なHDDや磁気テープ、光ディスクなどを検討しましょう。おすすめはクラウドストレージサービスです。インターネット上に用意されたストレージ領域に保管することで、永続的にデータをアーカイブとして保存できます。

データ改ざん防止に目を向ける

証憑書類などを長期保存する場合、最も重要なのが「データの改ざん防止」です。データに改ざんされた形跡が残ると、税務署などに資料を提示しても、それが承認されない場合があります。

データ改ざんを防止するには、編集や上書きが不可能な記憶メディアを使用するか、セキュリティ対策が堅牢なクラウドストレージを利用するなどの方法があります。

災害対策及びセキュリティ対策

アーカイブとして保存するデータには機密情報が多分に含まれていることから、自然災害等が発生したり、サイバー攻撃を受けたりしたときのために対策が必要です。自然災害に関しては、データセンターにはアーカイブデータを保存することが安心でしょう。サイバー攻撃に対しては独自のセキュリティ対策を講じる必要があります。

クラウドストレージの場合、ベンダーが堅牢なセキュリティ対策を実施しているため、使用するだけで往々にして自社運営よりセキュリティが向上するというメリットがあります。

容易なオンライン管理

保存したデータをオンラインで管理できると、情報システムの利便性が向上します。オンラインで必要なデータをすぐに取り出し、不要なデータをすぐに保存できることからもクラウドストレージの利用はおすすめです。

データバックアップとアーカイブの違いについて整理すると、双方の重要性とアーカイブを活用するメリットが見えてきます。この機会に、データのライフサイクルにも注目し、ぜひ使わなくなったデータのアーカイブについてもご検討してみてはいかがでしょうか。

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